日本を知る:国際協調の重要性

令和8年6月13日

安東 義雄・駐ガボン日本国特命全権大使からのご挨拶

 当館のHPやFBをご覧下さっている皆様、いつも当館の活動を含む日本関連の諸情報にご関心をお寄せいただきありがとうございます。
昨年10月、日本では高市早苗内閣が発足しました。発足から半年余りが経過したこの機会に、在ガボン日本国大使館として、日本が国際社会において大切にしている考え方や取組について、ガボンをはじめ、赤道ギニア及びサントメ・プリンシペとの関係にも触れながら、分かりやすく紹介していきたいと思います。
 
当館ではこれまでも、文化交流、留学、開発協力、経済関係など、日本とガボンをはじめとする管轄国とのつながりについて発信してきました。こうした具体的な協力の背景には、日本が国際社会の中で何を重視し、どのような考え方に基づいて各国との関係を築いているのかという、より基本的な視点があります。
 
そこで今回は、「日本を知る」ための一つの切り口として、日本外交の重要な柱である「国際協調」について取り上げます。
 
本稿を通じて、日本が国際社会において重視している考え方を少しでも身近に感じていただき、今後の日本と各国との協力について関心を深めていただければ幸いです。
 
駐ガボン日本国特命全権大使
安東 義雄

国際協調の重要性

●世界は、今、パワーバランスの変化や紛争・対立の激化を受け、戦後最も大きな構造的変化の中にあります。いわゆる「グローバル・サウス」の国々の存在感がますます増し、国際社会でより大きく積極的な役割を果たすようになっている一方、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が重大な挑戦にさらされています。
 
●国際社会全体で対応すべき課題は山積しており、協調がかつてなく求められる時代です。我々は、この歴史の転換点にある国際社会において、それぞれの国及びそれぞれの国民が平和と安全、繁栄を享受し、自由、民主主義、法の支配といった価値や基本原則に基づく国際秩序を維持・強化し、平和で安定した環境を、協調しつつ能動的に創出しなければなりません。そのために、日本は、ガボン、赤道ギニア、サントメ・プリンシペを始め各国と協力しながら、世界を分断や対立から、融和と協調に導く外交を展開してきており、今後も続けていく考えです。
 
●また、日本は、各国の多様性を尊重しながら、あらゆる国との間で、同じ目線に立って共通の課題を議論し、相手が真に必要とする協力を行うきめ細かな外交を展開してきました。さらに、多角的貿易体制の下、自由貿易の旗振り役として、ルールに基づく自由で公正な経済秩序を推進し、同時に、人間の安全保障の理念に立脚した開発途上国への協力を行い、能力構築支援などを通じて、SDGsの達成も含めた地球規模課題の解決に取り組んできたところです。また、核軍縮・不拡散や国際的な平和構築の取組にも積極的に貢献してきました。
 
●世界が歴史の転換点を迎える中、日本は、今後もこのような外交姿勢を貫きながら、ガボン、赤道ギニア、サントメ・プリンシペをはじめ、各国と協力していきます。