大使挨拶

令和7年10月23日に駐ガボン大使としてリーブルヴィルに着任した安東義雄です。
日本とガボンは、1960年のガボン独立以来、これまで良好な友好関係を築いてきました。特に本2025年は、両国間の関係の促進において特筆すべき年であると考えています。ガボンでは、本年4月に新しい憲法に基づいた大統領選挙があり、民主的な形で新たに大統領が選出され、ガボンの民主主義とグッド・ガヴァナンスにとって、新たな時代の幕開けとなりました。2023年8月30日から始まった民主化移行プロセスは、国民議会選挙等を経て、本2025年中に完遂することになっています。まさにガボンの歴史上で記念すべき年であるといえるでしょう。
日本においては、大阪関西万国博覧会と第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開催され、日本国内でアフリカへの関心がとても高まった年でした。このようなタイミングに、ガボンに赴任できたことを心より嬉しく思っております。
私にとってアフリカ大陸に赴任するのはエジプトに次いで2回目となります。また、これまでの外交官人生において、アフリカ外交や国際協力に携わってきた経験があり、また、出張の形でも度々アフリカ諸国に訪れたことがあります。これまで培ってきた経験を最大限活かして、ガボンと日本との良好な二国間関係をさらに促進するために、精一杯務めていく所存です。
在外公館の業務の中で最も重要なものの一つとして、在留邦人や旅行者の皆様の安全の確保があります。私自身、外務省領事局や他の在外公館で勤務した経験から、この重要性を強く認識しております。在留邦人の皆様、また旅行等での短期滞在者の方々が安心して生活し、活動できる環境を確保するために、大使館員一同が全力を尽くしてまいります。何かお困りのことやご不安がある場合は、どうぞお気軽に大使館にご連絡頂ければと思います。
また、ガボンに進出する日本企業の支援や市民間の交流もさらに促進したいと考えています。このため、皆様に開かれた大使館を目指してまいります。
ガボンは豊かな自然と多様な文化を有し、魅力あふれる国です。民主化プロセスを経て新たな歴史の1ページを開いたガボンとの協力関係をより強固なものにするために、みなさまとともに働けることを楽しみにしています。
在ガボン日本国大使館が兼轄している赤道ギニアとサントメ・プリンシペにつきましても同様に、二国間関係をより豊かなものにしていきたいと考えています。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年10月27日
駐ガボン日本国大使
安東 義雄