大使挨拶

在ガボン大使館のホームページにようこそ
8月13日,アリ・ボンゴ大統領に信任状を提出しました。この信任状捧呈式を終えて初めて,大使としての正式な外交活動ができることになります。
これからガボン政府・民間の要人や有識者,ガボン駐在諸外国大使などを挨拶も兼ねて訪問し,日本の対ガボン・対アフリカ政策や国際問題に関する日本の立場について理解を促進するとともに,ガボン政治経済情勢に関する情報収集と意見交換などを行って参ります。
ところでガボンの首都リーブルビル市はギニア湾近くの大西洋に面した大河口部に位置し,私の住む公邸も海に面しています。今は乾期で毎日25度前後の過ごしやすい日が続き,休日には海岸沿いを心地よい海風に吹かれながら散歩をしています。海辺では,ジョギングや釣りを楽しむ若者,ベンチで読書する老人,渚で戯れる親子など,思い思いの休日を過ごすガボン人に出会います。
ガボンの一人あたり所得は約7000ドルで,アフリカ諸国の中では最高位の国の一つであり,タイやベトナムなど多くの東南アジア諸国よりも高くなっています。また1960年の独立以来一度も内戦を経験したことのない政治的安定を誇っています。私にとってガボンは,マダガスカル,コートジボワール,コンゴ民主共和国に次いで4カ国目のアフリカ勤務地になりますが,私の皮膚感覚としても,ガボンの発展と安定を感じています。
ただ,今現在はガボンもコロナウィルスの感染を免れていません。当館HP上でもご報告しているとおり,8月11日現在で累計8000名超の感染者を記録しています。国の人口が約210万人ですので,人口比にすれば日本よりもずっと高い感染率です。海辺でもスーパーでも官公庁でも,ガボン人も外国人も皆マスクをして,しっかり社会的距離を保っていることには感心させられ,新規感染者も一時のピーク時に比べればやや減少傾向に転じた感はありますが,まだまだ油断は禁物です。
邦人の皆様には,当国への不要不急の来訪は厳に控えていただきますよう,また在留邦人の皆様には引き続き十分注意していただきますよう,お願い申し上げます。
2020年8月
駐ガボン日本国大使
野口 修二