大使挨拶


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4月25日~29日、兼轄国のサントメ・プリンシペ(以下「サントメ」)に出張し、エバリスト・カルバリョ大統領に信任状を捧呈するとともに、ジェズース首相、テンジュア外務・協力・共同体大臣、ドス・ラモス農業・漁業・農村開発大臣、ド・ピナ青年・スポーツ・企業大臣、アフォンソ・オリンピック委員会委員長等と会談しました。これら要人・閣僚との会談においては、我が国が例年供与している食糧援助とその見返り資金を使用した経済社会開発プロジェクト、コロナ対策関係の保健医療機材供与、各種草の根無償資金協力プロジェクト、国費留学生やJICA研修等技術協力等への深甚な謝意が表明され、二国間の友好協力関係をさらに強化していくことを確認しました。
サントメは、ギニア湾に浮かぶ人口21万人、面積1千m2(東京都の約半分)の美しい島国です。生物多様性に富み、旧宗主国のポルトガル等から多くの観光客が訪れています。非常に良質のカカオを産出することで知られ、とてもおいしいチョコレートを味わうことができます。近年は、コーヒーやココナッツ・オイルの生産にも力を入れ、国際的な賞を受賞しています。国土面積の160倍の排他的経済水域を擁し、漁業資源や石油資源の開発に期待が持たれています。民主化が進んでおり、本年7月には大統領選挙が予定されています。東京オリンピックには、現在カヌー・カヤックで2名の選手の出場が決定しているということです。
ジェズース首相は2019年のTICAD7に参加し、2020年1月には我が国から日AU友好議連(山際大志郎衆議院議員、大串正樹衆議院議員、高村正大衆議院議員)一行がサントメを訪問する等、要人往来が活発になりつつあります。またABEイニシアチブの帰国生が事業を行う等、新たな広がりも見られます。
こうした実績を踏まえて、より一層の二国間の友好協力関係の発展に努めて参ります。
2021年5月
駐ガボン日本国大使
野口 修二