大使挨拶



在ガボン大使館のホームページにようこそ
2022年度が始まりました。21年度末に合わせて、アリ・ボンゴ大統領、オスカ・ラポンダ首相、ミカエル・ムサ・アダモ新外相、外務次官等を表敬し、岸田政権の主要外交政策の説明と私の着任以降の経済協力等の活動報告を行いました。
これら指導者たちからは、我が国の協力、特に草の根無償資金協力やJICAボランティアを通じた住民に直接裨益するプラグマティックな援助と、コロナ禍におけるユニセフ他の国際機関と連携した保健医療分野の援助に対して、高い評価と深甚な謝意、より一層の協力拡大への強い期待が表明されました。本年度においても、ガボン側の期待に応えて、JICA等とも連携しつつ、効果的で顔の見える援助の実施と対日理解の増進に努めて参ります。
主要外交政策については、特に、アフリカの発展とTICADプロセス、安全保障と軍縮・核不拡散、北朝鮮問題、気候変動対策等について強調し、国際場裡において一層連携を深めていくことについてガボン側の理解と協力が得られました。ガボンは現在、国連安保理の非常任理事国を務めています。我が国は今年の非常任理事国選挙に立候補しており、当選すれば、両国は2023年の任期をともにします。このような観点で、両国外務省当局者間のオンラインでの政治対話も行われました。
3月26日~27日にオンラインで開催されたTICAD閣僚会合には、ガボンからアダモ外相、赤道ギニアからエソノ・アンゲ外相が参加し、アフリカの発展と日本との関係強化への期待が表明されました。
また、日ガボンビジネス関係促進に向けた新たな取り組みとして、日ガボンオンラインビジネス交流会を開催しました。当館がイニシアチブをとり、在京ガボン大使館の協力を得て、日本側は日ガボン友好協会やアフリカ開発協会所属の、ガボン側はガボン中小企業連盟所属の中小企業各10社をオンラインで繋いで、将来のビジネス関係構築を念頭に置いた交流会を実施しました。ガボンのプレスで報じられてガボン政府からも高く評価され、参加企業の具体的な動きも始まっています。
また、昨年9月に開催された国連食料システムサミット及び昨年12月に日本政府主催で開催した東京栄養サミットに関連して、ガボンの食料安全保障の強化や栄養改善への貢献、更には日本食文化の普及を目的として、広報動画の作成や日本食紹介イベントを開催しました。広報動画においては、我が国が2009年に無償資金協力(11.62億円)で建設したリーブルビル零細漁業支援センター(CAPAL)を起点として、様々な関係者にインタビューを行い、漁業分野における日本の活動をわかりやすくまとめました。日本食紹介イベントでは、CAPALで購入した魚を使用して公邸料理人がデモンストレーションを行い、日本の伝統的な魚の保存・調理方法等を紹介しました。同イベントの様子も含めて、動画は当館Facebookにもアップロードしましたので、是非ご覧下さい(#1 CAPAL:https://fb.watch/celSNDZG3f/#2 日本食イベント:https://fb.watch/cem81Hwco2/)
本年度も様々な分野で具体的な取り組みを行いつつ、日ガボン友好協力関係の増進に尽力して参ります。
2022年4月
駐ガボン日本国大使
野口 修二